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元短期トレーダーがたどり着いた『二刀流』投資と楽天経済圏

ライブドアショックとFXで250万円を溶かした私が、株主優待・高配当株を経て『インデックス+高配当の二刀流』に落ち着くまでの遍歴。そして証券口座と生活をまとめた『楽天経済圏』の具体的なメリットと、コロナショックでの狼狽売りの教訓を正直に書きました。

NISAでのChatGPT活用法は[前回の記事](/nisa-chatgpt-consultation-beginner)に書きました。今回は私自身の投資スタイルの話です。

投資歴だけは長い私が、何度も失敗しながら今の形にたどり着くまで――きれいな成功談ではありません。むしろ失敗談の連続です。でも、その失敗から学んだことこそ、これから投資を始める人の役に立つはずだと思って、正直に書きます。

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第1章:私の投資遍歴 ―― ブラック企業を辞めたくて始めた投資

1-1. 本当の動機は『早く会社を辞めたかった』

正直に告白します。私が短期売買(デイトレードのような短い期間での売り買い)を始めた本当の動機は、投資が好きだったからではありません。

**ブラック企業を、一刻も早く辞めたかったから**です。

投資でまとまったお金を稼いで、それを元手に会社から脱出する――そんな一発逆転を本気で考えていました。当時の私にとって投資は、資産形成の手段ではなく『脱出チケット』だったんです。

1-2. 250万円を溶かし、かえって辞めづらくなった

結果は、ご想像のとおりです。

パソコン版の取引ツールを使いたくて楽天証券に口座を開き、短期売買にのめり込みました。そして――**ライブドアショックで約100万円、その後に手を出したFXで約150万円**。合計**250万円を溶かしました**。

皮肉なことに、会社を辞めるために始めた投資で大損したせいで、**かえって辞めづらくなりました**。お金が減れば、生活の余裕も心の余裕もなくなる。「今辞めたら生活できない」と、むしろ会社にしがみつくしかなくなったんです。

この経験から、私がはっきり言えることがあります。

**若いなら、ブラック企業は投資より『転職』で逃げる方が、早くて確実です。**

投資は一発逆転の手段ではありません。うまくいけば数年、下手をすれば一生かけて、コツコツ資産を育てていくもの。「投資で稼いで今すぐ脱出」という発想自体が、そもそも間違いでした。今しんどい環境にいるなら、まずやるべきは転職活動です。投資はそのあとで、落ち着いてから少額で始めればいい。これは250万円の授業料を払った私の、心からの反省です。

1-3. 株主優待、そして高配当株へ

250万円を溶かして、私は「自分には短期売買の才能はない」と痛感しました。そこで方針を大きく変えます。

まず始めたのが**株主優待狙いの銘柄選び**。そこで買ったのが**イオン株**でした。**『イオンオーナーズカード』**で系列店の買い物が3%キャッシュバック、映画料金割引、上映時にドリンクかポップコーンがもらえる――主婦目線で『これは生活に効く』と感じたんです。値動きで一喜一憂するより、よっぽど精神的に健康でした。

そこから徐々に、優待だけでなく**配当金(保有しているだけで企業から振り込まれる現金)が得られる高配当株**にも興味が広がっていきました。値上がり益を狙うのではなく、**日々の現金キャッシュフロー(現金の出入り)が良くなる**――この感覚が、家計を預かる身にはとても安心できたんです。

こうして私は、短期売買の失敗者から、優待株・高配当株の長期保有者へと変わっていきました。

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第2章:たどり着いた『二刀流』スタイル

失敗を重ねた末に、私が今実践しているのは**『二刀流』**の投資スタイルです。

- **インデックスファンド**:オルカン(全世界株式)などを毎月淡々と自動積立(ほったらかし) - **高配当株・優待株**:日本の個別株やSPYD(米国の高配当ETF)を、自分で選んで購入

この2つを組み合わせています。

2-1. なぜインデックスだけにしないのか

「投資効率だけ見ればインデックス一本が合理的」――それはその通りだと思います。実際、オルカンのようなインデックスファンドは、長期の資産形成では非常に強い。

でも私が高配当株も持つ理由は2つあります。

**①インデックスは『売るとき』が大変**

インデックスファンドは、お金が必要になったら『売る』しか現金化の方法がありません。でも、いざ売ろうとすると「もっと上がるかも」「今は下がってるから損したくない」と判断に迷います。

**②高配当株は『持っているだけ』で現金が入る**

高配当株や高配当ETFは、保有しているだけで定期的に配当金が振り込まれます。日々のキャッシュフローが良くなる感覚は、家計を預かる身としてとても安心感があります。

だから私は『効率のインデックス』と『安心感の高配当』を、両方持つ二刀流にしているんです。

2-2. インデックス側の銘柄えらび ―― 私の乗り換え経験

インデックスの部分について、ひとつ経験談を。

私はつみたて投資枠で、**最初は楽天VTI(米国株式インデックス)**を積み立てていました。ところが数ヶ月後、ほぼ同じ中身なのに**eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬がさらに下がった**タイミングで、オルカンに乗り換えました。

インデックスファンドは20〜30年の長期保有が前提なので、**信託報酬のわずか0.1%の差**でも、最終的には数十万円〜100万円規模の差になります。

『一度決めたら一生持つ』と気負わず、より低コストの良い商品が出たら柔軟に乗り換える。これもインデックス投資の大事な姿勢です。

2-3. 高配当株側 ―― SPYDを継続保有

高配当の方は、米国高配当ETFのSPYDを継続して保有しています。今後、円高が進めば**HDVやVYM**といった他の米国高配当ETFも候補に入れたいと考えています(円高のときに買えば、同じドル建て資産を安い円で買えるからです)。

そして、ここが前回の記事ともつながる大事なポイントなのですが――**インデックスファンドは銘柄を決めたらあとは淡々と積み立てるだけなので、AIの出番はほとんどありません。AI(ChatGPT)を使うのは、この高配当株・優待株の銘柄選びの方**です。どの企業が安定して配当を出し続けているか、業績は右肩上がりか、優待は自分の生活に合うか――こういう『選ぶ』作業でこそ、AIの壁打ちが活きてきます。

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第3章:証券口座は『自分が一番使いやすい経済圏』に合わせる

よく「証券会社はどこがいいですか?」と聞かれます。私の結論はシンプルです。

**自分が一番使いやすい経済圏に合わせる**こと。

『経済圏』というのは、買い物・通信・銀行・投資などの生活サービスを、同じグループでまとめて使うことで、ポイントや手数料がお得になる仕組みのことです。楽天経済圏、PayPay経済圏、三井住友(Vポイント)経済圏などがあります。

私の場合は**楽天経済圏**です。そもそも楽天証券を選んだのは、短期売買時代にパソコン版の取引ツール(iSPEED)を使いたかったからですが、結果的に生活ごと楽天にまとめたことで、いろんな『お得』がつながりました。具体的に紹介します。

3-1. 楽天モバイル ―― 20GBで月1,980円

スマホは[楽天モバイル(楽天SIM)](https://a.r10.to/h5k4aY)。**20GBで月1,980円**です。大手キャリアの料金と比べると、年間で数万円単位の差になります。通信費は毎月必ず出ていく固定費なので、ここが安いのは効きます。

3-2. 楽天市場 ―― 買い物でポイントが貯まる

日用品やちょっとした買い物を楽天市場でするだけで、ポイントが貯まります。そして貯まったポイントは、楽天証券で投資信託を買うこと(ポイント投資)にも使えます。**生活の買い物が、そのまま投資の原資になる**わけです。

3-3. コンタクトレンズは楽天で ―― アイシティの約3分の2の価格

これは私の実体験で特に効果を感じた例です。**コンタクトレンズを楽天で買うと、アイシティ(実店舗)で買うより約3分の2の価格**で済みます。しかも、それでポイントまで付く。コンタクトは消耗品で定期的に必ず買うものなので、1回あたりの差が積み重なると、年間ではけっこうな金額になります。

3-4. 楽天銀行 ―― 手数料がかからない

銀行も楽天銀行にまとめています。メリットは大きく3つ。

- **キャッシュカード無しでも現金を引き出せる**(スマホアプリで操作できる) - **コンビニATMの手数料が無料**(条件あり) - **他行への振込手数料が無料**(条件あり)

ATM手数料も振込手数料も、1回数百円とはいえ、年に何度も払えばバカになりません。

3-5. 結論 ―― 無駄な手数料を払わないのが、一番の節約

こうして並べてみると、楽天経済圏でやっていることは派手な節約術ではありません。**通信費を抑える、ポイントを取りこぼさない、手数料を払わない**――それだけです。

でも、これが効くんです。投資で年利数%を狙うのと同じくらい、**無駄な手数料や割高な支払いを減らすことは、確実なリターン**になります。しかも投資と違って元本割れのリスクはゼロ。

**無駄な手数料を払わないのが、一番の節約**――これが、遠回りした私がたどり着いた、もうひとつの結論です。

なお、楽天証券の口座開設は[公式サイト](https://www.rakuten-sec.co.jp/)から無料でできます。ただし、これはあくまで『私が楽天経済圏だから楽天証券』というだけの話です。あなたがPayPayをよく使うならPayPay経済圏、という具合に、**自分の生活に合わせて選ぶ**のが正解です。

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第4章:コロナショックでの狼狽売り ―― 私の最大の教訓

二刀流に落ち着いたあとも、実は私は1回やらかしています。これも正直に書きます。

**コロナショックの暴落に耐えきれず、一度オルカンを全部売ってSPYD(米国高配当ETF)に乗り換えてしまった**んです。典型的な**狼狽売り**――暴落に慌てて、冷静さを失ったまま売ってしまうこと――でした。

結果としては、オルカンもSPYDもその後プラスになっていて、SPYDは今も高配当戦略の一部として持ち続けています。だから『大失敗』とまでは言いません。でも正直に言えば、**あのときオルカンを売らずに持ち続けていたら、もっと増えていました**。慌てて動いた分、確実に損をしました。

この経験で痛感したのは、**投資のいちばんの敵は『下がったときに自分の心がぐらつくこと』**だということ。AIや本で「長く持つのが正解」と何度読んでも、実際に資産が目の前で半分になりかけると、人は売りたくなります。理屈で分かっていても、心がついてこないんです。

ライブドアショックとFXで250万円を溶かし、コロナショックでも狼狽売りをした――私はかなりの授業料を払ってきました。だからこそ、これから投資を始める人には同じ失敗をしてほしくないと、強く思います。

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まとめ:失敗から学んだ、私の『自分軸』

短期売買での大損から始まり、優待株、高配当株を経て、今の二刀流にたどり着くまで。長い遠回りでしたが、その中で身についた『自分軸』があります。

- **投資は一発逆転の手段ではない**。しんどい環境からの脱出は、まず転職で。投資はそのあと、落ち着いて少額から - **効率のインデックスと、安心感の高配当**。両方持つ二刀流が、私には合っていた - **証券口座は、自分が一番使いやすい経済圏に合わせる**。私の場合は楽天 - **無駄な手数料を払わないのが、一番の節約**。これは元本割れリスクゼロの確実なリターン - **投資の最大の敵は、暴落時に揺らぐ自分の心**。だから慌てて売らなくて済む選択を、最初からしておく

投資のやり方に唯一の正解はありません。大事なのは、誰かの真似ではなく、**自分の失敗と性格から、自分に合うやり方を見つけること**。私の遍歴が、そのヒントになればうれしいです。

→ NISAでのChatGPTの使い方については、[前回の記事](/nisa-chatgpt-consultation-beginner)で詳しく書いています。

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*※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。制度内容や手数料・キャンペーン条件は変更される可能性があるため、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。*