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ChatGPTを高配当株えらびの『壁打ち相手』にする実践手順

インデックス投資にAIは不要。でも高配当株は『選ぶ』作業があるからこそ、ChatGPTが活きます。投資歴の長い私が、利回りの高さだけで選ぶ失敗を避け、業績推移や配当推移を整理させる5ステップと具体的なプロンプト例を公開。AIに任せてはいけない判断もまとめます。

はじめに:インデックスにAIは要らない。でも高配当株は『選ぶ』作業がある

この記事は、これまで書いた2本の続編・実践編です。

1本目では、[NISA初心者がChatGPTを『壁打ち相手』にする方法](/nisa-chatgpt-consultation-beginner)を書きました。2本目では、私自身が[元短期トレーダーから『二刀流』投資にたどり着いた遍歴](/futoryu-investment-rakuten)を書きました。

その2本目で、私はこう書きました。**インデックスファンドは銘柄を決めたらあとは淡々と積み立てるだけなので、AIの出番はほとんどない。AI(ChatGPT)を使うのは、高配当株・優待株の銘柄選びの方だ**――と。

この記事は、その『高配当株えらびでのChatGPT活用』を、具体的な手順まで踏み込んで書いたものです。

なぜインデックスにAIが要らないかというと、答えがほぼ決まっているからです。低コストの全世界株式や米国株式のインデックスファンドを、淡々と積み立てる。選ぶ余地がそもそも少ない。

でも高配当株は違います。**『どの企業の株を買うか』という選ぶ作業**が、はっきり存在します。日本だけでも上場企業は数千社。その中から『安定して配当を出し続けてくれそうな企業』を探すのは、初心者にとってかなり骨の折れる作業です。

ここでChatGPTが活きます。ただし――1本目から一貫してお伝えしているとおり――**答えを丸投げするのではなく、自分で絞った候補の業績や配当を整理してもらう『壁打ち相手』として使う**。最終判断は自分。これがすべての土台です。

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第1章:高配当株えらびで初心者がやりがちな失敗

具体的な手順に入る前に、初心者が必ずと言っていいほどハマる落とし穴を共有させてください。私自身も、通ってきた道です。

1-1. 『利回りの高さ』だけで選んでしまう

いちばん多い失敗が、これです。

配当利回り(株価に対して、年間どれくらいの配当がもらえるかの割合)が5%、6%と高い銘柄を見ると、『これだ!』と飛びつきたくなります。気持ちは分かります。

でも、**利回りが異常に高い銘柄には、たいてい理由があります**。

ひとつは、**株価が大きく下がっているから利回りが高く見えている**ケース。配当の金額が同じでも、株価が半分になれば利回りは2倍に見えます。つまり『その会社、何か問題を抱えているのでは?』という危険信号かもしれないわけです。

1-2. 『減配』のリスクを見ていない

もうひとつの罠が**減配**――企業が配当の金額を減らしてしまうことです。

高配当株を買う目的は、保有しているだけで安定した配当(現金)が入ってくることです。なのに、業績が悪化して配当を減らされたら、その前提が崩れます。しかも減配が発表されると、株価まで下がることが多い。**配当も減って、株価も下がる**――高配当株えらびで一番避けたい事態です。

1-3. 結局、見るべきは『利回り』より『続けられる体力』

だから高配当株えらびで本当に見るべきなのは、目先の利回りの高さではありません。**その企業が、これからも配当を出し続けられる体力があるか**です。

業績は安定しているか。配当を無理して出していないか。財務はしっかりしているか。――こうした地味な確認作業こそ、ChatGPTに手伝ってもらう価値がある部分です。

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第2章:ChatGPTを使う5ステップ(1本目と同じ哲学)

ここからが実践です。手順は、1本目のNISA記事で書いた哲学とまったく同じ。**自分で決める→AIに整理させる→クロスチェック→公式確認→自分で判断**、の5ステップです。

ステップ①:自分でスクリーニング条件を決める

まず、AIに聞く前に**自分で『どんな銘柄が欲しいか』の条件を決めます**。ここを人任せにしたら、自分軸のない投資になってしまいます。

条件の例としては、

- 配当利回りは◯%以上◯%以下(高すぎるものは除く) - 連続増配(配当を毎年増やし続けている)の年数が長い - 自己資本比率(会社の財務の健全さの目安)が高い - 自分が知っている・応援したい業種

こういった軸を、自分の言葉で決めます。

ステップ②:ChatGPTに業績推移・配当推移を整理させる

自分で候補を数社に絞ったら、その候補についてChatGPTに**業績や配当の推移を整理してもらいます**。ゼロから『おすすめを教えて』ではなく、あくまで自分で選んだ候補の『情報整理』をさせるのがポイントです。

ステップ③:別のAIでクロスチェックする

ChatGPTの回答を、GeminiやClaudeなど**別のAIにも同じことを聞いて、答えがブレないか確認**します。AIは平気で古い数字や間違った数字を自信たっぷりに答えるので、1つのAIを盲信しないことが大事です。

ステップ④:証券会社の公式データで最終確認する

AI同士の答え合わせをしても、それで終わりではありません。**最終的な数字は、必ず証券会社の公式ページや企業のIR情報(投資家向けの公式情報)で確認します**。配当の実績、業績、財務――AIの整理はあくまで『下調べ』、確定情報は公式で取る。

ステップ⑤:最終判断は自分でする

そして最後。**買うかどうか、いつ買うか、いくら買うかは、自分で決めます**。AIはここまでの作業を速くしてくれる道具であって、判断する主体ではありません。

この5ステップは、1本目のNISA記事で書いたものと一字一句同じ哲学です。**AIは壁打ち相手。最終判断は自分**――これだけは、何を選ぶときも変わりません。

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第3章:具体的なプロンプト例

では、ステップ②で実際に使えるプロンプトを紹介します。そのままコピペして、銘柄名や条件を埋めて使ってください。

プロンプト①:候補銘柄の配当・業績を整理させる

``` あなたは投資情報を整理するアシスタントです。 以下の銘柄について、わかる範囲で次の項目を表に 整理してください。専門用語は一言で言い換えてください。

【銘柄】◯◯、△△、□□

【整理してほしい項目】 ・直近数年の売上・利益の推移(増えているか減っているか) ・配当金の推移(増配・横ばい・減配のどれか) ・連続増配の年数 ・配当性向(利益のうち何%を配当に回しているか) ・自己資本比率

※数字が古い可能性があることも明記してください。 ※最終的な数字は公式IRで確認する前提で構いません。 ```

ポイントは、**配当性向**を入れること。利益の大部分を配当に回している会社は、業績が少し悪化しただけで減配しやすい。『無理して配当を出していないか』を見るための、大事な指標です。

プロンプト②:減配リスクの観点で整理させる

``` 先ほどの銘柄について、「過去に減配したことがあるか」 「減配リスクが指摘されるとしたらどんな点か」を 整理してください。断定ではなく、確認すべき論点として 挙げてください。 ```

AIに『この株は安全です』と断言させるのではなく、**『自分が公式情報で確認すべき論点』をリストアップさせる**のがコツです。

プロンプト③:優待銘柄の場合――生活に合うかを考える

優待株(株主優待がもらえる銘柄)を検討しているなら、こんな使い方もできます。

``` 以下の銘柄の株主優待の内容を整理してください。 そのうえで、私の生活スタイルだと その優待を実際に使い切れそうか、一緒に考えてください。

【私の生活】家族構成、よく行く店、生活圏 など ```

優待は、**自分の生活に合っていなければ価値がゼロ**です。私が昔イオン株を買ったのも、『イオンオーナーズカードの3%キャッシュバックや映画割引が、自分の生活に効く』と判断したからでした。優待内容そのものより、『自分が使い切れるか』を考える――その壁打ちにChatGPTは向いています。

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第4章:AIに任せてはいけない判断

ここが、この記事でいちばん大事な部分です。ChatGPTは下調べを速くしてくれますが、**任せてはいけない判断**が、はっきりあります。

4-1. 『買い時』はAIに決めさせない

AIに『今が買い時ですか?』と聞くと、それらしい答えを返してきます。でも、**いつ買うかは、AIに決めさせてはいけません**。

株価がこの先上がるか下がるかは、誰にも――AIにも――分かりません。私はライブドアショックとFXで250万円を溶かし、その経験から『短期の値動きを当てる才能は自分にはない』と痛感しました。それはAIも同じです。タイミングの判断をAIに委ねるのは、根拠のない予想に従うのと変わりません。

4-2. ポートフォリオ全体のバランスはAIに丸投げしない

もうひとつ。**自分の資産全体のバランス**――どの銘柄をどれくらいの割合で持つか、インデックスと高配当株の比率をどうするか――これもAIに丸投げしてはいけません。

このバランスは、あなたのリスク許容度(どれくらいの値下がりに耐えられるか)や、家計の事情、性格によって変わります。私がインデックスと高配当株の二刀流にしているのも、『効率』と『安心感』の両方が自分には必要だと、失敗を重ねて気づいたからです。これは私の答えであって、あなたの答えではありません。

4-3. 暴落のとき、心がぐらつくのは自分

そして、AIがどうにもできない最大の領域。**暴落したときに、自分の心がぐらつくこと**です。

私はコロナショックの暴落に耐えきれず、一度オルカンを全部売ってしまいました。典型的な狼狽売りです。理屈では『長く持つのが正解』と分かっていても、資産が目の前で減っていくと、人は売りたくなる。AIに『慌てないで』と言われても、ぐらつくのは生身の自分です。

だからこそ、**最初から自分が耐えられる範囲で買っておく**。これはAIに相談することではなく、自分の性格と向き合って決めることです。

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第5章:私がChatGPTを高配当株えらびにどう使っているか

私が実際にやっているのは、**『自分の中の指標でスクリーニングしたあと、ChatGPTやIR BANKのような業績データのサイトを使って、業績推移を分析してもらう』**という流れです。

特にChatGPTに重点的にチェックさせているのが、**『その高配当が本物かどうか』**です。具体的には、こういう観点で整理させています。

- **記念増配などで、一時的に利回りが高く見えているだけではないか**(創業◯周年記念配当などは、翌年には元に戻ることがあります) - **配当性向が高すぎないか**(利益のほとんどを配当に回している会社は、業績が少し傾いただけで減配しやすい) - **タコ足配当になっていないか**(『タコ足配当』とは、稼いだ利益以上に配当を出してしまっている状態のこと。自分の足を食べるタコのように、いずれ続かなくなります)

こういう『安定して配当を出し続けられない企業』のサインを、ChatGPTに洗い出させるんです。利回りの数字の裏側を見る作業、と言ってもいいかもしれません。

そうやって選んできた中で、私にとって『当たり』だったのが、**ドウシシャ**と**めぶきフィナンシャルグループ**です。どちらも高配当に加えて株主優待もあり、私の二刀流スタイルにぴったりでした。

――ただ、正直に言うと、**この2銘柄は今の株価ではもう私は買えません**。当時より株価が上がってしまったからです。

これも高配当株えらびのリアルなところで、『良い銘柄だ』と分かったときには、すでに他の人も気づいていて株価が上がっている、ということがよくあります。だからこそ、ステップ①の『自分のスクリーニング条件』を持っておくことが大事なんです。条件に合う銘柄を、自分のペースで探し続ける。AIはその『探す作業』を速くしてくれる相棒です。

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まとめ:高配当株えらびこそ、AIの『壁打ち』が活きる

インデックス投資にAIはほぼ不要です。でも高配当株には『選ぶ』作業があり、そこにこそChatGPTが活きます。

この記事で伝えたかったことを、まとめます。

- **利回りの高さだけで選ばない**。異常に高い利回りには理由がある。減配・株価下落の罠を避ける - **見るべきは『配当を続けられる体力』**。業績推移、配当推移、配当性向、自己資本比率 - **5ステップは1本目と同じ哲学**。自分で条件を決める→AIに整理させる→別AIでクロスチェック→公式で確認→自分で判断 - **AIに任せてはいけない判断がある**。買い時、ポートフォリオ全体のバランス、そして暴落時に揺らぐ自分の心

ChatGPTは、銘柄えらびの『下調べ』をものすごく速くしてくれる、優秀な壁打ち相手です。でも、**何を、いつ、いくら買うか**を決めるのは、いつも自分。これは1本目のNISA記事から、ずっと変わらない私の自分軸です。

AIを使いこなすというのは、AIに従うことではありません。**自分の中の答えを固めるために、AIを使う**。高配当株えらびでも、それは同じです。

→ ChatGPTを投資の壁打ち相手にする基本は、[NISA初心者向けの記事](/nisa-chatgpt-consultation-beginner)に。私自身の二刀流投資の遍歴は、[こちらの記事](/futoryu-investment-rakuten)に書いています。

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*※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。配当利回り・配当実績・業績・財務などの数値は変動し、本記事やAIによる整理は最新・正確であることを保証しません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。気になる数値は必ず証券会社の公式情報や企業のIR情報など、最新の公式データでご確認ください。*