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固定費と制度で、家計に「浮くお金」をつくる

iPhone 17eを4年使うなら、一括購入+格安SIMが6万円安かった|ahamo・au・ソフトバンクの2年返却と比較

iPhone 17e 256GBを4年使うとして、Appleで一括購入+日本通信SIM 20GBと、ahamo・au・ソフトバンクに乗り換えて「2年で返す」を2回くり返す方法を、2026年9月時点の料金で計算しました。いちばん安い組み合わせより63,088円安く、しかも返すときの追加料金は入れていない計算です。

SNSで、こんな内容の投稿を見かけました(要約です)。

  • 定価でiPhoneを買う人はお金持ちすぎる
  • 自分はいつも2年返却で、1円〜数十円くらいで契約している
  • 半年に1回SIMだけ替えて、毎回10万円台後半〜20万円以上のキャッシュバックをもらっている

正直、めちゃくちゃ怪しいと思いました。 総務省がスマホの値引きを取り締まっているのに、本当にそんなことができるの?と。

我が家は、スマホ本体は一括で買って、回線は格安SIMです(私はPixel7に日本通信SIMの20GB)。

もし本当にキャリアで返却プログラムを回すほうが安いなら、我が家のやり方は損をしていることになります。 そこで、4年でいくらかかるのかを、ドコモ(ahamo)・au・ソフトバンクそれぞれで計算してみました。

先に結論を書きます。

同じiPhoneを4年使うなら、公式で買って格安SIMを使うほうが、キャリアのいちばん安い組み合わせより4年で63,088円安くなりました。 しかもこれは、返すときに端末がきれいで、追加の支払いがゼロだった場合の計算です。


その投稿の話は、どこまで本当か

「2年で返せば1円台」は本当にある

キャリアには「端末を2年後に返す前提で分割にする」売り方があります。 乗り換え(MNP)などの条件がそろうと、iPhoneが月数円で使えるのは本当です。

ただし、2年後に端末を返すので、自分の物にはなりません。

「毎回10万円台後半〜20万円以上」は、値引きのルールから見ると苦しい

2023年12月27日から、スマホの値引きには国のルールで上限があります。 回線の契約とセットで端末を買うときの上限は、1回線あたり最大44,000円(税込)です(総務省のガイドラインでは「4万円(税抜)」。端末の値段によっては、もっと低くなります)。

仮に家族4回線をまとめて乗り換えても、最大176,000円です。 毎回20万円を超えるような金額は、端末の値引きだけでは説明しにくい数字です。 端末を返さずに売ったお金やポイントまで含めた数字なのかもしれませんが、投稿からは内訳が分かりませんでした。

「半年ごとの乗り換え」は、いまは危ない

2026年1月には、携帯4社が総務省に「乗り換えを短期間で繰り返す人への対策をさせてほしい」と訴えています。

短い期間で解約すると、その会社で次に契約を断られることがあります。 この基準は、どの会社も公表していません。 解説記事などで言われている目安はこうでした。

会社言われている目安(非公式)
ドコモ・ahamo180日(半年)が目安と言われる
au・UQ mobile1年以内の解約は登録される可能性がある
ソフトバンク・ワイモバイル180日以内はグループ内で登録されると言われる

どれも目安で、過ぎても断られないとは限りません。 なので、今回の計算では「目安の期間より前には乗り換えない」という前提にしました。


比べた2つのやり方

端末はどちらも iPhone 17e 256GB です。 ただし、Aは同じ1台を4年使い、Bは2年ごとに新しいiPhoneに替わります(4年で2台)。

なお、これは投稿にあった「半年ごとにSIMを替える」やり方を再現した計算ではありません。短期間の乗り換えは契約を断られることがあるので、比べる対象にしていません。

A:公式で買って、格安SIMで4年

  • Appleで一括購入:124,800円
  • 回線:日本通信SIM 合理的みんなのプラン 20GB(我が家の請求額で月1,393円)
  • 4年間、同じiPhoneを使う

B:キャリアに乗り換えて、2年で返す×2回

1回目と2回目は、別の会社で行います。 2回目も乗り換え(MNP)の条件で買うには、1回目の会社から出て、別の会社に乗り換える必要があるためです。

会社端末(2年で返す)回線
ahamo実質22,033円最初からahamo(30GB・月2,970円)で2年
au → UQ mobile実質47円(au Online Shopで購入)+返却時の特典利用料22,000円au(使い放題MAX+ 5G/4G 月7,788円)に12か月 → UQ mobile(コミコミプランバリュー 月3,828円)に12か月
ソフトバンク → ワイモバイル実質24円+返却時の特典利用料22,000円ソフトバンク(テイガク無制限 月8,008円)に12か月 → ワイモバイル(シンプル3 M 月4,378円)に12か月

返却時の特典利用料(プログラム利用料)は、今回の機種と返す時期(2年目の終わりごろ)だと3社とも22,000円でした。機種や返す時期によって金額は変わります。 どの会社も、免除されるのは「次の機種もその会社で買う」ときだけです。 2回目は別の会社で行う前提なので、払う計算にしています。

auとソフトバンクの「本来のプランに12か月いる」は、キャンペーンの条件ではありません。短期間の解約とみなされないように、今回の計算で置いた前提です。

ahamoは、他社から乗り換えるときに直接ahamoで契約して、5G WELCOME割(44,000円引き)といつでもカエドキプログラムを使う形です。 23回の支払いが合計33円で、プログラム利用料22,000円を足して22,033円になります。 5G WELCOME割は2026年9月30日までのキャンペーンです。 10月以降は条件が変わる可能性があります。


4年でいくらかかったか

2年ごとの費用(Bの1回分)

1回分端末回線2年の合計
ahamo22,033円2,970円×24か月=71,280円93,313円
au → UQ mobile22,047円7,788円×12か月+3,828円×12か月=139,392円161,439円
ソフトバンク → ワイモバイル22,024円8,008円×12か月+4,378円×12か月=148,632円170,656円

4年の合計

やり方4年の合計月あたり※Aとの差
A 公式で買う+日本通信SIM191,664円3,993円―
B ahamo → au254,752円5,307円63,088円高い
B ahamo → ソフトバンク263,969円5,499円72,305円高い
B ソフトバンク → au332,095円6,919円140,431円高い

※月あたり=端末代と回線代の合計を48か月でならした金額です。

4年の総額の比較。A 公式で買う+日本通信SIMが191,664円でいちばん安い。B ahamo→au 254,752円、ahamo→ソフトバンク 263,969円、ソフトバンク→au 332,095円

いちばん安いBの組み合わせでも、Aより63,088円高くなりました。


なぜ「公式で買う」ほうが安いのか

理由はシンプルでした。

端末の値引きより、毎月の料金の差のほうが大きいからです。

auとソフトバンクは、短期間の解約とみなされないように、本来のプランに12か月いる計算にしています。 20GB以上使えるいちばん安いプランでも、auは月7,788円、ソフトバンクは月8,008円なので、12か月だけで日本通信SIMより約8万円高くなります。 端末のほうは、Aの本体代124,800円を2年分にすると62,400円、Bは2年で約22,000円なので、差は4万円ほどです。ここで逆転します。

ahamoは月2,970円と安いので、2年だけで見ると、ahamoの1回分(93,313円)はAの4年分の半分(95,832円)より2,519円安くなります。 ただ、2回目は別の会社に乗り換えるので、auかソフトバンクの高いプランに12か月いることになります。そのため、4年ではAのほうが安くなります。

私は計算する前から、返却プログラムを回すほうが安くなることは、計算上もお店の仕組み上もありえないと思っていました。 実際に計算してみても、やっぱり本体を買って格安SIMに勝るものはありませんでした。


端末を返すときの条件は、かなり厳しい

もうひとつ、調べて驚いたのが返却するときの条件です。 上の計算は「きれいな状態で返せた」前提ですが、各社の公式ページを読むと、条件はかなり細かく決められていました。

各社の公式ページに書かれている返却の条件

会社返せない・追加料金になる状態(公式ページの記載)条件を満たさないとき
ドコモ(ahamo)故障、水濡れ、著しい外観破損、画面割れがないこと/データが消去できること/改造していないこと/分割の支払いが残っていないこと査定基準を満たさない「機能不良品」は、故障時利用料22,000円(ケータイ補償サービス・smartあんしん補償の加入者は2,200円)
au暗証番号ロックの解除とオールリセット、「iPhoneを探す」のオフをしていない/製造番号が確認できない/改造など保証外/故障・破損が著しい → 特典そのものが使えない画面割れなどの故障・破損は、特典利用料とは別に最大22,000円の故障時利用料(補償加入者は2,200円)
ソフトバンク査定基準を満たさない場合、追加料金を払って特典を使うか、特典を使えないかのどちらか追加料金(故障時負担金)は、2026年8月19日以降に買った場合、査定ランクにより最大22,000円(Cランク)か最大44,000円(Dランク)(8月18日以前に買った場合は22,000円か12,000円)。しかもどちらの場合も機種は返却する

公式ページ: - ドコモ「いつでもカエドキプログラム」 https://www.docomo.ne.jp/campaign_event/kaedoki_program/ - au「スマホトクするプログラム+」 https://www.au.com/mobile/tokusuru-program-plus/ - ソフトバンク よくあるご質問「旧機種が査定基準を満たしていない場合、どうなりますか?」 https://www.softbank.jp/support/faq/view/26789

2年間、無傷で使い切れるか

2年後に返すときの追加料金。ドコモ・ahamo 22,000円、au 最大22,000円、ソフトバンク 最大44,000円

2年のあいだに画面を1回割って査定の条件を満たさなくなると、ドコモは22,000円、auは最大22,000円、ソフトバンクは最大44,000円が上乗せになります。 補償サービスに入っていれば、この支払いはドコモとauで2,200円、ソフトバンク(2026年8月19日以降に買った場合)で0円になりますが、今度は補償サービスの月額がかかります。

「iPhoneを探す」を切り忘れる、初期化を忘れるだけでも、auでは特典が使えません。 ソフトバンクは、条件を満たさなくても端末は返す決まりです。「条件に合わなかったから自分で持っておく」はできません。

ちなみに我が家は、家族のスマホで壊れたことはありません。


返却のトラブルは、どれくらい起きているのか

これも調べました。

結論から書くと、「端末の返却」に絞ったトラブルの件数は、国も国民生活センターも公表していませんでした。 参考までに、携帯電話まわり全体の相談件数はこうでした。

出典数字(参考:携帯電話まわり全体)
国民生活センター「2025年度 全国の消費生活相談の状況」移動通信サービス 26,341件(前年度22,871件・115.2%)/携帯電話 8,937件

これは返却プログラムだけの件数ではありません。なので「返却トラブルが何件」とは言えません。

出典: - 国民生活センター「2025年度 全国の消費生活相談の状況-PIO-NETより-」 https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20260805_1.html


それでもBが向いている人

  • 2年ごとに新しいiPhoneに替えたい人
  • 本体を一括で買うお金を、手元にいったん用意できない人

ただし、次のことは知っておいたほうがいいです。

  • 2年後に同じ割引があるとは限りません。 今回の計算は、2回目も今と同じ条件が使える前提です
  • 端末は手元に残りません。 返すときに傷や故障があると、上の表のとおり追加の支払いになります
  • 短期間の乗り換えを繰り返すと、契約を断られることがあります

4年後のiPhoneをどうするか

Aは、4年たってもiPhoneが手元に残ります。

我が家は、本体の状態を見て決めます。 使えるならそのまま使いますし、買い替えるなら古いほうは売ります。 売れた分は、今回の計算には入れていません。 入れれば、Aとの差はもう少し開きます。


まとめ

  • 「半年ごとに乗り換えて毎回10万円台後半〜20万円以上」は、値引きの上限から見ると苦しい
  • 短期解約の基準は公表されていない。目安はあるが、過ぎても断られないとは限らない
  • 同じiPhoneを4年使うなら、公式で買って格安SIM(191,664円)がいちばん安い
  • いちばん安いキャリアの組み合わせ(ahamo→au。ahamoは9月30日までの割引を使った場合)でも、4年で63,088円高い
  • しかもそれは無傷で返せた場合。画面割れなどがあると、1台につき最大22,000〜44,000円が上乗せ
  • 差が出る理由は、端末の値引きより毎月の料金の差のほうが大きいから

我が家は家族割も光回線のセット割も使っていません。 家のネットもマネーフォワード光で、セット割なしのシンプルな料金です。

月2,000円の値引きを断りました|NURO光の引き止め条件を計算した結果

家族のスマホ代の内訳はこちらです。

4人家族5回線で月4,713円になりました|楽天モバイル・LINEMO・日本通信SIM・IIJmio

私が日本通信SIMで「月70分無料通話」を選んだ理由はこちらに書いています。

日本通信SIM|5分かけ放題では足りませんでした。70分無料通話を選んだ理由


※価格はすべて税込です。Appleの価格は2026年9月10日、日本通信SIMは2026年8月の我が家の請求額、キャリアの端末の実質負担額は2026年9月15日に各社の公式ページで、プランの料金は2026年9月15日に各社の公式ページで確認したものです。キャリアの実質負担額は、ahamoは他社から乗り換え+5G WELCOME割(2026年9月30日まで)+いつでもカエドキプログラム(23か月目返却)、auはau Online Shopで乗り換え+au Online Shop お得割+スマホトクするプログラム+(25か月目返却)、ソフトバンクは乗り換え+新トクするサポート+(特典B・25か月目)の場合です。家族割・光回線のセット割、乗り換えの事務手数料、返却時の故障時利用料・追加料金、4年後の端末の買取額は含めていません。返却の条件は2026年9月15日に各社の公式ページで確認したものです。短期解約の目安は各社の公式な基準ではありません。料金や条件は変わるので、契約する前に必ず各社の公式サイトで確認してください。