5分かけ放題では足りませんでした|我が家が70分無料通話を選んだ理由
格安SIMの通話オプション、5分かけ放題と月70分無料通話のどちらにするか迷いました。学校や病院への電話は、担当の人につないでもらうまでに2〜3分かかります。用件を話しはじめた時点で、5分はもう残っていません。我が家が70分を選んだ理由と、月1,390円で20GBという料金の中身をまとめました。
学校に電話をかけると、担任の先生につながるまでに2〜3分かかります。用件を話しはじめたとき、5分かけ放題の「5分」はもうほとんど残っていません。
格安SIMを申し込むとき、通話オプションを選ぶ画面で手が止まりました。「5分かけ放題」か、「月70分無料通話」か。
この記事では、我が家が「70分」を選んだ理由と、選んだあとに分かった日本通信SIMの良いところ・困ったところを、実際の金額と自分で測った速度でまとめます。
学校への電話は、5分では終わりません
私が日本通信SIMで選んだのは「月70分無料通話」でした。
理由は、かける相手です。学校、介護施設、病院。 この3つに共通しているのは、電話を取った人から担当の人につないでもらうまでに、どうしても2〜3分かかることです。そこから本題に入るので、あっという間に5分を超えます。
つまり、5分かけ放題の「5分」は、用件を話す時間ではありません。 取り次ぎの待ち時間から、もうカウントダウンが始まっています。
誰が悪いという話ではなく、電話をかける側にはどうにもできない仕組みです。だから私は、1回の長さで区切られない方を選びました。
70分あれば、どれくらい話せるのか
「70分」がどれくらいなのか、回数に置き換えてみました。
| 1回の通話の長さ | 70分で何回かけられるか |
|---|---|
| 3分 | 約23回 |
| 5分 | 14回 |
| 7分 | 10回 |
| 10分 | 7回 |
| 20分 | 3回 |
どちらが得になるかは、合計時間ではなく「1回の電話の長さ」で決まります。無料分を超えたあとの通話料は30秒11円(1分22円)なので、この単価で計算すると差がはっきりします。
1回10分の電話を、月に7回(合計70分)かけた場合
- 70分無料通話なら、追加料金は0円
- 5分かけ放題は毎回5分超えるので、1回110円 × 7回=770円
1回3分の電話を、月に30回(合計90分)かけた場合
- 5分かけ放題なら、追加料金は0円
- 70分無料通話は20分超えるので、440円
短い電話を何度もかける人は、5分かけ放題の方が得です。1回が長引きがちな人は70分。 ここだけで選べます。
同じ1,390円で、他社は何GB買えるのか
日本通信SIMの「合理的みんなのプラン」は、20GBのデータ容量に「5分かけ放題」または「70分無料通話」がついて月額1,390円です。
通話オプション込みで1,400円以下、という条件で他社と並べてみました。
| 会社 | 使えるデータ量 | 内訳 |
|---|---|---|
| 日本通信SIM | 20GB | 1,390円(5分かけ放題または70分無料通話込み) |
| 楽天モバイル | 3GB | 1,078円(Rakuten Linkアプリで国内通話無料) |
| NUROモバイル | 3GB | VSプラン792円+5分かけ放題490円=1,282円 |
| HISモバイル | 3GB | 自由自在2.0の3GB 770円+6分かけ放題500円=1,270円 |
| IIJmio | 2GB | 2ギガ850円+通話定額5分500円=1,350円 |
| mineo | 作れない | 3GB 1,298円+10分かけ放題550円=1,848円 |
| LINEMO | 作れない | ベストプラン3GB 990円+通話準定額550円=1,540円 |
2番目に多いのが3GBなので、20GBはその約7倍です。
ただし正直に書くと、通話オプションを外してデータだけで比べると差は縮まります(IIJmioは10GBで1,400円、HISモバイルは10GBで1,340円)。日本通信SIMの強みは「データが安い」ことより、「通話が基本料に入っている」ことの方です。
なお、この表にキャンペーン価格は入れていません。 今はIIJmioとLINEMOがどちらも通話オプションを一定期間0円にするキャンペーンをしていて、それを入れると順番がひっくり返ります。今だけの割引で比べると、キャンペーンが終わったあとに後悔します。
我が家は私が20GB(1,390円)、下の子が1GB(290円)です。同じ会社でも、人によってプランを分けています。
通話オプションが要るのは、我が家では1人だけでした
家族4人の通話オプションの要否を並べると、全員バラバラでした。
- 私:日本通信SIM。学校や病院にかけるので70分無料通話が必要
- 夫:楽天モバイル。アプリで国内通話が無料なので不要
- 上の子・下の子:電話はほとんど使わないので不要
家族全員を同じ会社の同じプランにまとめるのは、管理は楽です。でも要らない人の分まで払うことになりがちです。子どもの回線だけ先に見直した話は子どものスマホ代、月290円と980円になりましたに書いています。
1GBを超えたことはありません。ただし普通に使うには少なすぎます
下の子が使っている「合理的シンプル290プラン」は月290円で1GBですが、これまで1GBを超えたことは一度もありません。
理由は、用途が3つに絞られているからです。
- 緊急の連絡用
- 一人で遊びに行ったときに、GPSで居場所を確認するため
- 休日のポケモンGO
普通に使えば、1GBは間違いなく超えます。 動画を見たりSNSを見たりするには、1GBは少なすぎる容量です。用途がはっきり絞られている人にだけ向いているプランだと思っています。
使い切っても、居場所は分かります
子どもに持たせるときに一番心配だったのは、「1GBを使い切ったら通信が止まって、居場所が分からなくなるのでは」ということでした。
公式サイトには「設定したご利用データ量を超えると低速度での通信となります」と書かれています。つまり通信が止まるのではなく、低速になる仕様です。翌月になれば自動で戻ります。
我が家の別の回線が速度制限にかかったときに試したことがありますが、そのときも文字中心のやり取りは普通にできました。使い切っても見守りが死なないというのは、親としては大きな安心材料です。
足したいときは1GBあたり220円で、マイページから上限を上げるだけです。上限を上げなければ勝手に追加されることはなく、払うのは実際に使った分だけです。
遅いと感じるのは、お昼どきです
いいことばかり書くのは公平ではないので、弱点も書きます。
土日の昼12時から13時ごろ、私と下の子がポケモンGOのレイドバトルをしていると、表示が出るまで待たされることがあります。 混み合う時間に速度が落ちるのは、格安SIMでは起きやすいことです。
その時間に、実際に測ってみました。
- 計測日時:2026年8月11日 13:00
- 場所:神戸市内
- ダウンロード 1.93Mbps / アップロード 4.06Mbps
まず目につくのが、ダウンロードの方が遅いことです。ふだんは逆になります。つまり受け取る側が詰まっている状態で、ページや画像を読み込むのに待たされる一方、写真を送るのは案外普通にできます。
1.93Mbpsという数字は、速度制限でよくある300kbps(0.3Mbps)の約6.4倍です。文字が中心のやり取りなら困りません。ゲームも動きます。ただし画像がたくさん並ぶページや動画は、待たされます。「まったく使えない」ではなく、「読み込みを待つ時間が増える」というのが正確なところです。
なお、これはこの日この時刻に、この場所で1回測った数字です。場所や日によって変わります。都市部の混み合う場所ではもっと落ちるはずです。
同じ「スマホが使えない」でも、原因は2つあります。場所のせいで電波が届いていない場合と、時間のせいで回線が混んでいる場合です。前者については楽天モバイル 電波と速度、それぞれのリアルな評価 地下は圏外覚悟に書きました。
お昼どきに動画や重いページをガンガン使いたい人は、そもそも日本通信SIMではなく別の回線を選んだ方がストレスがありません。
初期費用3,300円を、払わずに済む方法があります
日本通信SIMは、通常1契約につき3,300円の初期費用がかかります。これを安くする方法があります。
「スターターパック」を先に買っておくという方法です。公式が取扱店として挙げているのはAmazon、Yahoo!ショッピング、ヨドバシ.comなどで、価格は2,400円前後。これを使って日本通信のアプリから申し込むと、初期手数料が発生しません。差は900円ほどです。
- 中身はSIMカードではなく申込コードです。コードで申し込むと、あとからSIMカードが届きます
- 申込コードには期限があるので、買ってから放置しないこと
- eSIMを選べばSIMカードの到着を待たずに開通できます。我が家の下の子はeSIMで、その日のうちに使えるようになりました
もちろんスターターパックを使わずに申し込むこともできます(その場合は3,300円です)。
契約する前に知っておきたいこと
ここまで読んで前向きに考えている方へ、先に知っておいた方がいいことをまとめます。
- 支払いはクレジットカードかデビットカードだけ。口座振替やコンビニ払いはできません
- 契約する人本人の名義のカードしか使えません。家族のカードでは払えないので、子どもの回線は親名義で契約することになります
- カードは3Dセキュア2.0に対応しているものが必要です
- 店舗のサポートがありません。申し込みも設定も自分でネットからやります
- 端末のセット販売がありません。今のスマホを使うか、自分で用意します
- 余ったデータは翌月に繰り越せません
- お昼どきは速度が落ちます
手厚いサポートは期待できません。ただ、その割り切りがあるからこの価格なのだと思います。この条件を飲めるなら、我が家のように長く使える回線になります。
まとめ
- 通話オプションは1回の長さで決める。取り次ぎ待ちのある長い電話が多いなら70分、短い電話が多いなら5分かけ放題
- 月1,400円以下で通話オプションつきの20GBが使えるのは日本通信SIMだけ。他社は同じ価格帯で3GBほど
- 290円(1GB)プランは用途が絞られている人向け。普通に使えば超える
- 使い切っても止まらず低速になるので、子どもの見守りは続く
- 弱点はお昼どき。この時間に重い通信をしたい人は別の回線を検討する
住んでいる場所で評価が変わる話は楽天モバイルのデメリットは「住んでいる場所」でしたに書いています。あわせて読むと、自分がどちらのタイプか分かると思います。
※料金・サービス内容は2026年8月時点のものです。変更されることがあるので、契約前に必ず公式サイトでご確認ください。