LINEMOミニプランをpovoに替えるか試算しました|月額は同じで、低速だけ遅くなりました
夫が使っているLINEMOのミニプランは、2024年7月で新規の受付が終わっています。いつか使えなくなると思い、au回線のpovo2.0に替えたらいくらになるか計算しました。結果は、月額がほぼ同じで、低速の速度だけが300kbpsから128kbpsに落ちるというものでした。逆に、後継のベストプランに移ると年13,164円増えます。試算の中身と、我が家が現状維持を選んだ理由を書きます。
夫のスマホには、いま新しく申し込むことができないプランが入っています。
LINEMOのミニプラン。3GBで990円、超えても300kbpsのまま990円。 このプランは2024年7月29日で新規の受付が終わっています。
使えてはいるけれど、いつ終わるか分からない。そう思って、乗り換え先にpovo2.0を調べました。基本料0円という、いま一番安く見えるプランです。
結論から書きます。替えないほうがよさそうでした。 理由を数字で書きます。
我が家の条件
| 家族 | 4人・5回線 |
| この記事の対象 | 夫のスマホ(1台に2回線) |
| メイン | 楽天モバイル 1,081円(通話用) |
| サブ | LINEMO ミニプラン 993円(データ用) |
| 合計 | 月2,074円 |
※990円・1,078円のプラン料金に、ユニバーサルサービス料などが月3円ずつ乗った実額です。この記事では、比べやすいようにプラン料金の990円で計算します。
5回線ぜんぶの内訳は4人家族5回線で月4,713円になりましたに書いています。
なぜ2回線にしているのか
容量を増やすためではありません。 楽天モバイルが、混む時間に遅くなるからです。
我が家で実際に起きたことです。
- 平日の12時〜13時、YouTubeを最低画質の2倍速で見ようとしても、速度が追いつかず、ちょくちょく止まる
- 速度計測の数字は出ているのに、混雑時は引っかかる
★ 画質を最低まで落としても止まる。 これが「速度の数字」では見えない部分でした。
だから、混む時間帯の逃げ道としてLINEMOを入れています。切り替えは自動なので、夫は何もしていません。
2回線にした理由はスマホ2回線の意味は、容量を増やすことではありませんでしたに詳しく書いています。
LINEMOミニプランの中身
| 高速データ | 3GB |
| 3GBを超えたあと | 最大300kbps。料金は990円のまま |
| 追加請求 | なし |
★★ 「超えても値段が変わらない」ここが要です。
そして夫は、毎月3GBを使い切っています。 つまり毎月、後半は低速で使っているということです。
povo2.0を調べました
基本料0円。データは「トッピング」を都度買う方式です。
| トッピング | 料金 |
|---|---|
| データ追加3GB / 30日 | 990円 |
| データ追加5GB / 30日 | 1,380円 |
| データ追加30GB / 30日 | 2,780円 |
| データ使い放題 / 24時間 | 330円 |
ただし、完全な0円運用はできません
180日のあいだ有料トッピングを買わないと、利用停止の対象になります。 避けるには、次のどれかが必要です(povo公式FAQ)。
- 有料トッピングを買う(いまの最安は「データ使い放題6時間」250円)
- 期間内の通話料とSMS送信料の合計が660円(税込)を超える
- プリペイドコードなどを利用する
★ 維持だけでも半年に250円、年500円ほどかかります。
⚠️ さらに、利用停止のあと30日そのままだと、契約が解除されます。
「基本料0円」という言葉だけで判断すると、ここを見落とします。
試算しました
夫の使い方(毎月3GBを使い切る)で並べます。
| 高速 | 超えたあと | 月額 | |
|---|---|---|---|
| LINEMO ミニプラン(いま) | 3GB | 300kbps | 990円 |
| povo データ追加3GB/30日 | 3GB | 128kbps | 990円 |
| povo データ追加5GB/30日 | 5GB | 128kbps | 1,380円 |
★★ 月額は、ほぼ同じでした。
違うのは、超えたあとの速度だけです。300kbps が 128kbps になります。
その差が、どれくらい効くか
我が家は、300kbpsで実際に何ができるかを確かめています。
| 300kbpsで | |
|---|---|
| YouTube 144p | 再生できた |
| YouTube 240p | 見られる |
| 文字中心のサイト | 平気 |
| 画像の多いサイト | 無理 |
★ 無理なのは「動画」ではなく、「画質を落とさない動画」でした。
同じことは上の子のIIJmioでも起きていて、300kbpsは意外と使えましたにまとめています。
povoの128kbpsは、その半分以下です。
128kbpsで何ができるか、計算します
128kbpsは1秒あたり約16KB。300kbpsは約37.5KBです。
YouTubeの最低画質(144p)に必要な通信量は、おおよそ80〜120kbpsです。
| 必要量 | 128kbpsの余裕 | |
|---|---|---|
| YouTube 144p | 80〜120kbps | ほぼゼロ |
| YouTube 240p | 200〜300kbps | 足りません |
★★ 144pで、ちょうど上限いっぱいです。
通信の速度は常に一定ではなく、絶えず上下します。余裕がゼロということは、下振れするたびに止まるということです。 300kbpsなら144pに2倍以上の余裕がありますが、128kbpsにはそれがありません。
Webページでも同じことが起きます。いまのページは1枚2MB前後あります。
| 2MBのページが開くまで | |
|---|---|
| 300kbps | 約53秒 |
| 128kbps | 約125秒 |
⚠️ 2分待ちます。 開くには開きますが、実用とは言えません。
※これは通信量からの計算です。実際に契約して測ったものではありません。
★★ 同じ990円で、低速だけが遅くなる。 これが、替えない理由です。
「メイン回線ならpovo」と書いたのに、なぜ替えないのか
このブログでは以前、楽天モバイル 電波と速度、地下は圏外覚悟で「メイン回線ならpovo一択」と書きました。矛盾しているように見えるので、はっきりさせます。
役割が違います。
| 何を求めるか | 答え | |
|---|---|---|
| メイン回線 | 圏外にならないこと・混雑に強いこと | povo(au回線)は有力 |
| サブ回線(今回) | 高速を使い切ったあと、どれだけ粘れるか | ミニプランのほうが上 |
★ メイン回線を選ぶときに見るのは「高速のときの実力」です。サブ回線で見るのは「高速が尽きたあとの底の深さ」です。
夫のpovo検討はサブ回線の話なので、結論が変わります。もし楽天モバイルのほうを替えるなら、いまでもpovoは候補です。
それより大きい話:後継プランに移ると年13,164円増えます
ミニプランがもし使えなくなったら、LINEMOの後継は「ベストプラン」です。
| 3GBまで | 3GBを超えると | |
|---|---|---|
| ミニプラン(受付終了) | 990円 | 990円のまま |
| ベストプラン(現行) | 990円 | 自動的に2,090円の段へ |
★★ 夫は毎月3GBを超えています。つまり移った瞬間、毎月2,090円が確定します。
| 年額 | |
|---|---|
| ミニプラン | 11,916円 |
| ベストプラン | 25,080円 |
| 差 | +13,164円 |
⚠️ 「超えたら低速で粘って990円のまま」という使い方は、ミニプランを持っている人にしかできません。
我が家の結論
現状維持です。
- povoに替えても、月額はほぼ変わらない
- 低速だけが 300kbps → 128kbps に落ちる
- ミニプランは、持っているだけで後継プランより年13,164円安い
★ つまりこのプランは、いま解約するのがいちばんもったいない資産でした。
「新規受付が終わっている=不安」と思って調べ始めましたが、逆でした。 終わっているからこそ、持っている価値があります。
自分の家で確かめる方法
同じことは、3つの数字を見るだけで判断できます。
① 毎月、高速データを使い切っているか
契約先のアプリやマイページで、直近3か月を見てください。
- 毎月使い切っている → 低速の速度が、そのまま生活の質になります
- 余っている → 低速は関係ないので、単純に安いほうを選べます
★ ここで話が完全に分かれます。
② 超えたあと、いくらになるか
「3GBを超えたら自動で上の段に上がる」プランと、「超えても値段が変わらない」プランがあります。
★ 毎月超える人にとっては、ここが年1万円以上の差になります。
③ 低速の速度は何kbpsか
同じ「低速」でも、128kbps・300kbps・1Mbps などバラバラです。
★ 300kbpsなら動画は画質を落とせば見られます。128kbpsは、そこから半分以下です。
正直に書いておくこと
① 128kbpsの部分は計算です
povoを契約していないので、体感ではなく通信量からの計算で書いています。
② 低速でどれだけ使っているかは、測れていません
高速の3GBを使い切っていることは分かりますが、そのあと低速で何GB使ったかは記録が残りません。だから、その数字は出しません。
③ 楽天モバイルの遅さは、場所によります
我が家の実感は、平日昼の特定の場所での話です。同じ会社でも、住んでいる場所で結論が変わります。詳しくは楽天モバイルのデメリットは「住んでいる場所」でしたに書いています。
④ 料金は2026年9月時点のものです
トッピングの内容や価格は変わります。契約前に必ず公式サイトで確認してください。
まとめ
- 夫のLINEMOミニプランは新規受付が終了済み。替え先としてpovo2.0を試算した
- povoは月額ほぼ同じ。違いは低速が300kbps → 128kbpsに落ちることだけだった
- povoの「基本料0円」は完全な0円ではない。180日以内に有料トッピングが必要で、年500円ほどかかる
- 後継のベストプランに移ると、毎月3GBを超える夫は年13,164円増える
- 現状維持。持っているプランがいちばん良かった
新しいプランのほうが安いはず、と思い込んで調べ始めました。
計算してみたら、いま持っているものが一番でした。 契約を変える前に、一度いまの条件を数字で書き出してみることをおすすめします。