新型が出た日に、ひとつ前のiPhoneが17,000円値上がりしました|それでも安く買う方法を計算しました
新しいiPhoneが発表されました。ひとつ前の機種は安くなるだろうと思って値段を見に行ったら、逆でした。Apple公式で17,000円上がっていました。ただ、値上げ前の在庫を持っているお店が、まだ旧価格のまま売っています。買う場所で3万円以上、回線を変えるとさらに2年で44,880円。合わせて約7万7千円ちがいました。まとまったお金を出せない人が、どこで損をしているかを書きます。
新型が出たら安くなる、と思っていました
2026年9月10日、新しいiPhoneが発表されました。
折りたたみの「iPhone Duo」が364,800円から、「iPhone 18 Pro」が219,800円から。正直、我が家には手が届きません。
そこで、ひとつ前の安いモデルを見に行きました。新型が出れば、前の機種は安くなるはずだからです。
逆でした。
| iPhone 17e 256GB(Apple公式) | |
|---|---|
| 昨日まで | 107,800円 |
| 今日 | 124,800円 |
★★ 17,000円、上がっていました。
我が家の立場を先に書きます
我が家がずっと大手キャリアだった頃は、2年ごとに店に行くと本体が一括1円で買えました。 Pixel 3を使っていた頃まで、私はそうしていました。
それができなくなったのは、2019年10月に法律が変わったからです。 改正された電気通信事業法で、端末の割引は2万円までと決まりました。同時に、解約時の違約金も1,000円までになりました。
1円が消えたので、我が家は買い方を変えました。 端末は自分で買って、回線は安いところへ移しました。いまは4人家族5回線で月4,713円です。その中身は4人家族5回線で月4,713円になりましたに書いています。
本体が高くなり続けているいま、その分け方がどれくらい効くのかを計算しました。
① 買う場所で、3万円以上ちがいます
iPhone 17e(256GB)を一括で買ったときの値段です。2026年9月10日に調べました。
| どこで買うか | 一括価格 |
|---|---|
| 価格.com の最安店 | 107,800円 |
| 楽天モバイル | 117,200円 |
| Apple公式 | 124,800円 |
| au | 127,900円 |
| ソフトバンク | 133,200円 |
| ドコモ | 139,810円 |
★★ 一番安い店と、一番高いキャリアの差は32,010円です。
同じ端末です。中身は1ミリも違いません。
🔴 いま起きていること
値上げしたのはApple公式だけで、キャリアはまだ動いていません。 そして値上げ前に仕入れた在庫を持っているお店が、旧価格のまま売っています。
⚠️ その店は、今日の時点で7店舗しか残っていません。 昨日は29店舗ありました。この記事を読んでいる時点で、もう無いかもしれません。
★ 楽天モバイルが、Apple公式より7,600円安くなりました。 昨日は逆でした。「キャリアは高い」は、いまは楽天だけ当てはまりません。
中古はどうか
中古は104,280円から106,480円でした(45製品)。
★ 新品の107,800円とほとんど変わりません。 いま中古を選ぶ理由は薄いです。新品が旧価格で残っているうちは、新品のほうが得です。
知らない店で買うのが不安な人へ
価格.comの最安は、聞いたことのない店のこともあります。 見るところが2つあります。
★ 一つめは、その店が何年商売しているかです。 価格.comには店ごとの営業年数が出ています。長くやっている店は、ある程度は安心して大丈夫です。 安いだけの新しい店より、そこを先に見てください。
★ 二つめは、箱を開けるところを動画で撮ることです。 「届いた時点でこうだった」を自分で証明できます。中身が違う、傷がある、付属品が足りない。こういうときに話が早く済みます。1分もかかりません。
★ 値段の下も必ず読んでください。 新品か、国内の正規品か、メーカー保証がつくか、送料込みか。この4つが書かれていない店は避けたほうが無難です。
② 「実質24円」とは何なのか
⚠️ 先に書いておきます。誰でもこの値段になるわけではありません。 楽天なら「他社からの乗り換え」「楽天カードで48回払い」などの条件がつきます。条件を1つでも外すと、この数字にはなりません。
| プログラム名 | 返す時期 | 2年の実質 | |
|---|---|---|---|
| 楽天モバイル | 買い替え超トクプログラム | 25カ月目 | 24円 |
| ソフトバンク | 新トクするサポート+ | 25カ月目 | 24円 |
| au | スマホトクするプログラム+ | 25カ月目 | 50円 |
| ドコモ | いつでもカエドキプログラム | 23カ月目 | 33円 |
そのうえで、どの会社にも共通する条件があります。
★★ 端末を返すこと。
楽天モバイルの公式サイトには、こう書いてあります。「25カ月目以降、新しい製品へ機種変更しない場合でも、お使いいただいた製品をご返却いただくことで解約となり、残りのお支払いは不要です」
つまり「実質24円」は、買った値段ではありません。2年借りた値段です。
端末を返せば、2年後、手元には何も残りません。
③ 返さなかったら、どうなるか
楽天モバイルの場合、支払いは48回払いです。 本体価格117,200円を、月2,442円ずつ。
返さずに使い続けると、4年かけて117,200円を払い切ることになります。
| 支払う額 | |
|---|---|
| 価格.comで一括 | 107,800円 |
| 楽天で48回払いを完走 | 117,200円 |
★ 9,400円ぶん、高い買い物になります。
「気に入ったから返さずに使おう」と思った時点で、得な買い方ではなくなっているわけです。
返すときにも、お金がかかります
- 楽天モバイル:事務手数料3,300円(公式に明記)
- ドコモ:プログラム利用料22,000円(同じドコモで機種変更すれば免除)
⚠️ ドコモの22,000円は、よく見てください。 「返して終わり」にすると2万円ちょっと取られて、ドコモで次の端末を買えば免除されます。次もドコモにするなら安くしますよ、という仕組みです。
傷や故障でも変わります
楽天モバイルの公式にはこう書いてあります。「ご返却の製品が当社指定の状態基準を満たさない場合、当社指定の故障費用のお支払いが必要、または返却不可となる場合あり」
2年間、画面を割らないように気をつけて使う必要があります。
④ 「一括で出せない」なら、キャリアに行かなくても解決します
まとまったお金が減るのが嫌だから、キャリアの分割に行く。 気持ちは分かります。でも手数料ゼロで分割する方法は、Appleにもあります。
ペイディの「あと払いプランApple専用」です。 Apple公式には、iPhone 17eについて「124,800円から、または5,200円/月の24回払いから」と書かれています。
24回に割って、月5,200円。 そして2年後に返す必要がありません。払い終われば自分のものです。
⚠️ 何回に割れるかは機種によって違います。 36回まで割れる機種もありますが、この機種は24回です。買う画面で必ず確認してください。
🔴 ただし、ここに落とし穴があります
手数料が0%になるのは、口座振替か銀行振込に設定した場合だけです。
コンビニ払いにすると、1回につき390円かかります。
| 支払い方法 | 24回の手数料 |
|---|---|
| 口座振替・銀行振込 | 0円 |
| コンビニ払い | 9,360円 |
⚠️ 手数料0%のはずが、支払い方法だけで総額が変わります。 ★ 「0%」は、設定を間違えると0%ではありません。ここだけは必ず確認してください。
⑤ もっと大きい差は、回線のほうにあります
ここまでは端末の話です。でも、金額が大きいのはこちらです。
「実質24円」は、その会社の回線を2年契約することとセットになっています。
使い方を変えずに、会社だけ変えた場合で比べます。どちらも無制限プランです。
| 無制限プラン | 月額 | 24カ月の合計 |
|---|---|---|
| 大手キャリア | 5,148円〜 | 123,552円〜 |
| 楽天モバイル | 3,278円 | 78,672円 |
| 差 | 44,880円 |
★★ 使う量を1ギガも減らさずに、2年で44,880円ちがいます。
端末と足すと、こうなります
| 差 | |
|---|---|
| 端末をどこで買うか | 32,010円 |
| 回線をどこにするか(無制限どうし) | 44,880円 |
| 合計 | 約7万7千円 |
★★ 同じiPhoneを、同じ無制限で2年使って、7万7千円ちがいます。 これが「実質24円」の外側で起きていることです。
使う量まで見直せるなら、もっと下がります
我が家は、夫の楽天モバイルを3GBで月1,081円、下の子の日本通信SIMを1GBで月293円で使っています。
⚠️ ただし、これを大手の無制限と並べて「10万円得した」と言うのは間違いです。 使う量がまったく違います。これは会社を変えたぶんではなく、使い方を変えたぶんです。
★ 上の44,880円が「会社を変えるだけで出る差」。ここから先は「自分の使い方を見直したぶん」です。 分けて考えてください。
大手の5,148円にも条件があります
★ この5,148円は、家族割・光回線のセット割・長期利用割を全部積んだあとの値段です。 我が家が調べたとき、割引の条件はどう組んでも成立しませんでした。条件が揃わない人は、もっと払っています。 つまり44,880円は、差としてはむしろ控えめな数字です。
⑥ お金以外に、もう一つ取り戻せるものがあります
考えなくてよくなることです。
返却プログラムを使うと、2年間ずっと、こういうことを覚えておく必要があります。
- 25カ月目(ドコモなら23カ月目)に返しに行く
- その月を逃すと、支払いが続く
- 画面を割らないように気をつける
- 返却の手数料がいくらか
- 次もこの会社にしないと、免除されない条件がある
一括で買えば、この5つは全部消えます。(故障や電池の劣化は、どちらで買っても同じように起きます)
我が家は前に、ネット回線の引き止めで月2,000円の値引きを断りました。得だから断ったのではありません。1年後にまた30分の電話をしたくなかったからです。
★ 節約は80点で十分です。 満点を取るために、2年間ずっと期限を覚えているのは、割に合いません。頭の中の場所も、家計の一部だと思っています。
⑦ では、回線はどこにするか
ここは人によって答えが変わります。我が家は使い方で分けました。
たくさん使う人 → 楽天モバイル
ただし条件が一つあります。生活圏に電波が入ることです。
我が家の夫は5年以上使っていますが、メイン回線にはできていません。 一方で、友人は楽天モバイル1本で月200GB使っています。同じ会社で、ここまで違います。
地下は圏外を覚悟してください。 神戸では、速度が出ていても混む時間に詰まります。
★ この記事に、申し込みのリンクは置きません。
ここまで「回線を変えれば2年で44,880円」と書いておいて、そのまま申し込みボタンを出すのは、たぶん不親切です。電波が合わない人が契約してしまったら、私が「安い」と書いたせいで損をさせることになります。
申し込む前に、こちらを読んでください。 我が家が5年使って、どこで駄目だったかを全部書いています。
★ 料金表より先に、自宅と職場で電波を確かめてください。 それで合うと分かった人には、無制限3,278円は本当に強いです。
あまり使わない人 → 日本通信SIMなど
下の子は1GBで月293円です。 用途が緊急連絡・位置確認・休日のゲームに限られているからで、普通に使えば超えます。 そこは正直に書いておきます。
妻は20GBで1,393円。通話は「5分かけ放題」ではなく「月70分無料通話」を選びました。 学校や病院への電話は、取り次ぎの待ち時間から始まるので5分では足りないからです。
結論
端末を安く見せる契約は、高い回線に2年しばられる契約とセットです。
我が家がやったのは、この順番でした。
- 端末は単体で、安いところで買う
- 一括がきついなら、手数料0%の分割にする(ただし口座振替か銀行振込で)
- 回線は、自分の使い方に合う安いところへ移す
- 端末と回線を、別々に決める
★★ 2年後、端末は自分のものとして手元に残り、返却の予定も、傷の心配もありません。
「実質24円」は、2年ごとに新しい機種へ乗り換え続ける人には合理的です。 それが好きな人には、楽天モバイルの24円は本当に安いです。
でも「払い終わったら自分のものにしたい」人には、向いていません。 私はこちらです。
正直に書いておくこと
① この記事の値段は、2026年9月10日に調べたものです
今日、Apple公式が17,000円値上げしました。キャリアはまだ追随していません。 つまりこの記事の表は、数日で崩れます。 特に「価格.com最安107,800円」は、残り7店舗の在庫が尽きたら消えます。買う前に、必ず自分で確認してください。
② 私はこの機種を買っていません
我が家の端末はPixelとiPhone SE2で、どちらも一括で買ったものです。この記事は公式の条件と価格を突き合わせた計算で、実際に使った感想ではありません。
③ 大手が損だと言っているわけではありません
電波の入りやすさ、店舗でのサポート、家族割が効く条件が揃っているなら、大手には大手の良さがあります。この記事は「端末を安く見せる売り方」の中身を計算したものです。
④ 我が家の月額は、我が家の使い方の結果です
1GBで293円が成立しているのは、用途が限られているからです。そのまま真似すると足りません。
まとめ
- 新型が出た日に、ひとつ前のiPhoneはApple公式で17,000円値上がりした(107,800円から124,800円へ)
- 値上げしたのはApple公式だけ。値上げ前の在庫を持つ店が、まだ旧価格で売っている(今日の時点で7店舗)
- 買う場所の差は32,010円(価格.com 107,800円/ドコモ 139,810円)
- いま中古は割に合わない(中古104,280円から/新品107,800円)
- 「実質24円」は買った値段ではなく、2年借りた値段。返却が条件
- 返さずに使い続けると、一括より9,400円高い
- 一括がきついなら、Appleの0%分割で足りる(この機種は24回・月5,200円)。ただしコンビニ払いは9,360円かかる
- 回線は、使う量を変えなくても無制限どうしで2年44,880円ちがう
- → 端末と合わせて約7万7千円。端末は単体で買い、回線は別に選ぶ
まとまったお金を出せないことと、高い契約に縛られることは、別の話です。
分けて考えるだけで、同じiPhoneを同じ無制限で使って、2年で約7万7千円変わりました。